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インタビュー

赤ちゃんにメロメロ対談・前編

3000人以上もの赤ちゃんの笑顔を撮影してきたスマイリングベイビー代表堀口マモルと、胎内記憶の第一人者・池川明先生。「大の男が二人して赤ちゃんにメロメロ」そんな対談が実現しました。

赤ちゃんの笑顔の持つパワーを信じて活動を続ける堀口マモルの脳裏に、ある日ふとよぎったのが、「専門家はどう考えているんだろう?」という疑問でした。さて、この対談でその疑問が解決されるのか、さらなる迷宮に潜り込むのか!!?

スタートです!!

池川「子供なんて好きでもなかったんです」

こんにちは。講演会や撮影ではいつもお世話になっています。
今日はね、池川先生のことや、赤ちゃんの笑顔やそのパワーについてお聞きしたいと思ってこの場を用意しました。
池川先生は胎内記憶の第一人者ということですが…

全ての赤ちゃんには役割があって、それを自分で十分理解して生まれてくるよというのが、胎内記憶です。お母さんもね選んで生まれて来るんです。

先生は最初からそう考えてたんですか?

実はね、最初は内科医を目指していたんですよ。子供なんて好きでもなかった。

それは面白いですね。僕も本職はファッションフォトグラファーで、赤ちゃん専門じゃなかったんですよ。

ふふ。私は天邪鬼なんです。親は産婦人科医でしたが、なりなさいと言われたらならなかったかもしれない。しかも、少子化を目前にして、目指す人は少なくなるばかりの時でした。進路について教授に相談したら「希少価値だね」なんて言われたもんだから、それで選んじゃったんですね。

じゃぁ、今のこの道は偶然なんですかね。

偶然というか必然というか。いろいろありました。
まず大学時代。
私の大学は当時新設校で、いろんな大学から講師が招かれてましてね、それぞれが頑張るわけですよ。他の大学のやり方を否定してこっちが正しいとか。
ところが、結局どちらでも治る患者は治るんです。なので、だんだん「患者は自分で治るんだな」と考えるようになって、「(体が治ろうとするのを)邪魔しないのが医者」だと考える下地が、そのおかげと言ったらなんですが、できていました。

教科書通りにはいかないお産

医学は、数字なんですよ。この数値だから、この病気だとかね。ハマると美しい。ところがですね、お産は違うんです。
例えば、生まれかけてるのに戻っちゃう子供とかいるんです。教科書的には、異常出産。でもね、現場の助産師さんたちは平然として、しばらく待つんです。すると普通に生まれてくる。

教科書通りにいかないと。

最初は私も医学的な知識の方が正しいと思って、だから、生まれたばかりの赤ちゃんに助産師さんが「頑張ったね〜」とか話しかけるのもバカにしてたんです。生まれたばかりで脳も発達してないのに、わかるわけないし無駄だってね。

脳が完成するのはどのくらいですか?

3〜5歳と言われています。
ところがですよ、実際には生後一ヶ月検診でこちらの目を見て笑う子までいるんですよ。
「違うじゃん!」と思いました。
胎内記憶説は知っていましたが、当時はあまり本気にはしていませんでした。でも、現場で助産師さんには、「ありますよ」と当たり前のように答える人がいっぱいいるんですよ。
それから、しっかり観察しようと思って、お母さんたちに片っ端から聞いてみたんですよ。すると、生まれた時のことを話す子供の話とか出て来て、それが、一つや二つじゃないんです。

それで、胎内記憶に関して確信したというわけですね。

まず、赤ちゃんの意思に任せる。

数多く見たり聞いたり、勉強もしました。
例えばね、赤ちゃんが役割を持って生まれるということは、死産でも自ら選んでいるということになります。ところが、医者の私としては死産は阻止したいから無理にでも生かす術を取ろうとする。そうすることによって、自然の流れに逆らっていたんだ!と、そこに気がついたんです。
それでね、思い切って赤ちゃんの意思に任せることにしたんですよ。そうすると、例えば吸引分娩が減るとか、トラブルが減ったんです。

それで、吸引はやめてしまった?

いえいえ、必要な場合もあります。その場合は赤ちゃんに「ごめんね、吸引するよ」と断ったんですね。すると、「いいよー」って声が聞こえてきた…、ような気がしたんです。

本当ですか(笑)?その子はどうなりました?

無事に生まれましてね、穏やかに育っています。他にはね、笑う子が断然増えました。

いろいろあるんですね。

そういえばこんなことがありました。
私が取り上げた子がお兄ちゃんになることになって、お父さんと「出産ごっこ」をしたらしいんですよ。お父さんのシャツに自分から潜り込んで、出産を見たこともないのに、まるで出産のような形で出てきて「生まれたよ」ってね。

可愛いですね。

しかも楽しそうに何度もやってましたとそのお父さんが教えてくれましてね、「よかった。私のお産は間違ってなかった」ってホッとしたりもしました。
他にも、いろいろとありまして、「暗いところから出てきたよ」とか、「足を引っ張られた」とかね、言う子がいるんです。おかしいなと思って後で聞くとその子は逆子だったんですけどね。

講演会には大勢の(胎内記憶を)体験した方や信じている人が来ますよね。

妊娠する前は胎内記憶なんて信じていない人も、感性が開くんでしょうか、信じますね。

自分のお腹に話しかける方もいてますよね。

お母さんが幸せじゃないと、赤ちゃんは幸せじゃない

日本のお母さんは妊娠中はイライラして、旦那さんとかお母さんとか本来は味方であるはずの人を攻撃しちゃう方がいらっしゃる。これね、赤ちゃんは覚えてますよ。だから、生まれた後に、育児を旦那さんやお母さんに任せようとしても、赤ちゃんが嫌がるんです。

お母さんが嫌がってた人のことは、お腹の中でだってわかるんですね。

だから、手伝ってもらえなくてお母さんたちは、大変になってしまう。お母さんが幸せじゃないとね、赤ちゃんは幸せじゃないんですけどね。

スタジオでもなかなか笑わない赤ちゃんがいて、お母さんは必死であやすんですが、もう必死すぎて笑ってないんです。だから僕は、まずはお母さんが笑ってください。って、リラックスさせるんですよ。

うちのクリニックでも検診に来て「笑わないんです」というお母さんがいました。やっぱりお母さんが笑ってないんです。赤ちゃんはお母さんの顔を見る時間が一番長くて、それを真似します。

とはいえ、僕も長年やってますから、どうにか笑わせます。赤ちゃんはリズムが好きですから、タンタタン♪というリズムに合わせて注目させると笑いますね。

赤ちゃんは実に感性豊かですからね。
そうだ!堀口さんに提案があります。
撮影に来られるお母さんに、出かける前にご自宅で
「今日は写真を撮りに行くよ。面白いおじさんがいるから、そこで笑ってくれたらお母さん嬉しいな」
と、あらかじめ言っておいてもらうんです。すると、現場に来て笑う子が多くなると思いますよ。

それはいいですね。すぐにやってみます!!

前編終了

まだまだ二人の話は続きます。
後半は国境も文化も超える赤ちゃんの笑顔のお話です。

池川明
1954年東京都生まれ。
帝京大学医学部卒。大学院修了。医学博士。

1989年横浜市に産婦人科の池川クリニックを開設。
平成元年から平成28年までの28年間で約2700件の出産を扱い現在に至る。
現在は出産の取り扱いは行っていない。
2001年9月、全国の保険医で構成する保団連医療研究集会で『胎内記憶』について発表し、それが新聞で紹介され話題となる。現在、胎内記憶を世界に広める活動をしている。

池川先生についてもっと知りたい方は

池川明ドットコムまで
http://ikegawaakira.com
講演会や映画上映のご案内。ご著書の紹介もあります。

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