コラム
読み聞かせのススメ 1
読み聞かせのススメ
最近では「ブックスタート」という活動を積極的に取り入れる自治体が増え、
赤ちゃんの頃から読み聞かせをすることが珍しいことではなくなっています。
赤ちゃんへの読み聞かせは早期教育ではなく、あくまでも「心のふれあい」が目的です。
保護者の方と赤ちゃんがゆっくりふれ合うひとときを持つきっかけとして絵本を利用して欲しいと思います。
読み聞かせをする時は、
赤ちゃんの隣に座ったり、抱っこしたり、時には一緒に寝転びながら絵本を広げ、ゆっくりとページをめくりましょう。
赤ちゃんと一緒にゆったりとした絵本の時間を楽しんでください。
■赤ちゃんへの読み聞かせオススメ本
○『きゅっ きゅっ きゅっ』 林明子・作 福音館書店
赤ちゃんがぬいぐるみの動物たちとスープを飲んでいます。
ねずみさんがこぼし、うさぎさんがこぼし・・・ きゅっ きゅっ きゅっのリズムが楽しい絵本です。
※読み聞かせのポイント
ぬいぐるみがこぼした所を拭いている「きゅっ きゅっ きゅっ」の音。
その音に合わせて、ママも赤ちゃんの身体を拭く真似をしてあげてください。
赤ちゃんはママとのスキンシップが大好きなので、きっと笑顔になってくれますよ。
○『いない いない ばあ』 松谷みよ子・文 瀬川康男・絵 童心社
ねこさんと一緒に「いないいないばあ!」
くまさんと一緒に「いないいないばあ!」
「いないいないばあ!」が大好きな赤ちゃんにオススメの1冊です。
※読み聞かせのポイント
「いないいないばあ!」は少しゆっくり、
大げさなくらいに!最後は赤ちゃん自身の名前を呼びながら、
わが子に向かって大きな「いないいないばあ」を してあげましょう!
○『くだもの』 平山和子・作 福音館書店
さくらんぼ、すいか、もも、ぶどう、なし・・・などなど。
次から次へと思わず手を伸ばしてしまうようなおいしそうな果物がたくさん出てきます。
果物丸ごとの姿と、食卓に並ぶ姿の二通りを見られるのもこの本ならではです。
※読み聞かせのポイント
「さぁ、どうぞ」と差し出された果物を最初はママが取って、赤ちゃんに食べさせる真似を してあげてください。
そのうちに赤ちゃん自身が差し出された果物を取るようになってくるはずです。
お互いのお口に「あーん」とするのも楽しいですし、
好きな果物を見つけたり、 果物の実物と比較したり、イチゴの数を数えてみたり・・・
読むたびに楽しさが広がります。
読み聞かせすと 小川あゆみ (おがわあゆみ)
横浜市内の私立中高一貫校にて司書教諭として勤務。読書指導や図書委員の指導に携わる 出産を機に退職。現在、資格と経験を生かし絵本やベビーマッサージを通してママと赤ちゃんとの絆を強めるお手伝い。 取得資格・中高教諭1種免許状(国語)、司書資格、ベビーマッサージセラピスト